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あの頃流行った切手を追え

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1950年?1970年代。それは切手ブームの最盛期と言える時代でしょう。昭和39年、東京オリンピックが開催されたこの年、お菓子メーカーグリコが、世界の切手をおまけでつけたことをきっかけに、子供たちの間でも切手蒐集が大流行しました。

もはや切手蒐集は老若男女が楽しめる国民的な趣味として確立していったのです。父親に買ってもらった切手カバー、切手商のショーウィンドウに並んでいるのを眺めていた異国の切手。カタログを見て友達と一緒に注文した切手商の通販。どれも懐かしい思い出として脳裏にやきついていることでしょう。その頃に流行った切手を振り返ってみましょう。

1963年に流行ったのが東京五輪切手。開催国は日本でしたが、開催を記念して切手を発行した国は80カ国を超えます。イギリスやアメリカの様に、他国の行事での切手発行をしない国々もありましたが、ペルシャ湾の士候国が東京大会の切手を続々と発行しました。ただ、これらのほとんどが外貨目的の発行のため、フィラテリスト(※1)としては疎ましい存在でした。1961年に日本が発行した五輪切手はやり投げ、飛び込み、レスリングなど。本大会レスリングでは市口政光、花原勉が金メダルを手にしました。1962年は柔道をはじめ水球、平均台などの図案が発行され、翌年以降、バスケット、馬術、ホッケー、射撃、カヌーなども続々と登場し、子供ながらにトピカルコレクション(※2)として憧れ、必死に集めたことでしょう。今でもこのような国民的行事にちなんだ切手は人気があり、オリンピック世代ではない層にも人気があります。

次に、1950年発行の、第二次動植物国宝シリーズを振り返ってみましょう。このシリーズは非常に人気が高く、夢中で集めた人も多いはず。蒐集ブーム時は3000円もしたものもありましたが、今では300円程度の価値しかありません。はがき5円の時代に500円切手ですと、単純に今でいう5000円ですので、当時ではもっと高い価値であったはずです。しかしながら、使い道がないため子供はもちろん大人でも未使用を1枚持っている程度でした。このシリーズの魅力はなんといっても色合い。3円切手の図案は今と同一ですが、よくよく眺めてみると今のものには深みが無く、逆に当時のものには存在感があります。製造面でも、目打ち、のり合わせや初期印刷など、簡単に切手の面白みを楽しむことができます。定常変種も存在し、自然発生的な名品を感じることができるのです。
外国切手専門のフィラテリストでも、面白い外信カバーを集めていたりするので、新しい蒐集家とも共通な話ができるのもこのシリーズの魅力のひとつです。

※1 切手の蒐集家のこと
※2 切手に描かれた図案やその切手の発行目的により切手を分類したコレクションのこと

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